台詞集:前編
2009.05.22 |Category …用語・名前・設定等
熱がある間、起き上がれなかったり夜中寝付けなかったりで超退屈だったから、冬の合宿中に勢いでケータイに入れた台詞集めをまとめ直してみたよ!
・スキット風と言うには台詞が長過ぎる。
・前編、後編で分けたけどそれでも量が多過ぎる。
・漫画として考えている会話を文字だけ書いても…ねぇ。
・唐突に始まって唐突に終わるのでよく分からない。
・あまりにネタばれな会話は避けたけど、それでもネタばれ過ぎてあるうぇー ^p^
・所々、クサ過ぎる台詞が普通に出てくる。
・今まで名前すら出さなかったキャラが盛り沢山で誰これ状態。
・楽しいのは本人だけ。
という訳で、暇潰しにまとめて投稿するだけなのでスルー推奨。
・スキット風と言うには台詞が長過ぎる。
・前編、後編で分けたけどそれでも量が多過ぎる。
・漫画として考えている会話を文字だけ書いても…ねぇ。
・唐突に始まって唐突に終わるのでよく分からない。
・あまりにネタばれな会話は避けたけど、それでもネタばれ過ぎてあるうぇー ^p^
・所々、クサ過ぎる台詞が普通に出てくる。
・今まで名前すら出さなかったキャラが盛り沢山で誰これ状態。
・楽しいのは本人だけ。
という訳で、暇潰しにまとめて投稿するだけなのでスルー推奨。
▽つづきはこちら
フォティズ 「邪魔をするな」
ナスク 「そう言われたって、悪い事してんの見過ごす訳にはいかない!」
フォティズ 「悪い事?たかが小娘が自惚れるな。お前の知らない事などいくらでもある」
ナスク 「どういう―――…っ!?」
ナスク 「もう嫌なんだよ!何も出来ないでいるのは…!」
スライル 「―――死ぬぞ」
ナスク 「…構わない。死ぬのなんか、怖くない」
スライル 「…随分あいつを旅に出したがるんだな?」
ロナルド 「そういう訳じゃない。あの子の事は誰だって可愛いさ、離れたい訳がない。…ただ、あの子の心はここにはない。いつだって、どこか遠くを見ているんだ」
ナスク 「じゃあ…ロディは誰かを好きだって思わないの?スライルの事も、大切だって思わないの?」
ロディ 「…そういう風には考えた事はない。誰かを好きとか嫌いとか…そういうの、意味ない」
ナスク 「―――トパーズ、それ…」
トパ 「違います…違います。僕が悪いんです。自分でこけたりぶつけたりしたの、僕が悪いんです」
マイア 「そ、そんな筈はないでしょう?トパーズ君、あなた…」
トパ 「もう、帰らなきゃ。遅くなったら、叔父さんに怒られるから。ありがとうございます、美味しかったです」
<タタッ>
ナスク 「あ…」
セイド 「―――トパーズ!お前が決めるんだ。このままこの村に残るか、俺達と来るか」
トパ 「………」
セイド 「誰の事も気にするな、お前がやりたいようにしろ」
<ひしっ>
セイド 「…決まりだな。こいつは俺達が連れて行く」
マイア母 「貴女、母にそんなものを向けるなんて何を考えて…」
マイア 「動かないで!…お母様。私はもう、貴女を信用しない」
マイア 「…本当はね?心のどこかで期待してはいたのよ。あんな人でも、少し位は私の事を娘として想ってくれているんじゃないか、って」
スライル 「………」
マイア 「…けれどやっぱり、あの人はあの人のままだったわ。私の事なんて、道具としか見ていなかった」
スライル 「…俺らはお前の事道具として見てはいないぞ」
ナスク 「ウォルド。あたしの仲間だよ。これがロディフル!」
ウォル 「あぁ、君がナスクの仲間なんだ!宜しく!」
ロディ 「…宜しく…」
ウォル 「ねえねえ、君強いんでしょ?ナスクが強いのにびっくりしちゃったんだけどさ、それより更に強いんだって?何でそんな強いの?」
ロディ 「…別に。………」
<ダッ>
ウォル 「!?」
ナスク 「あっ逃げた!」
スライル 「ん?どうした?」
ロディ 「…兄貴は変わった。昔なら、敵を助けるような事はしなかった」
スライル 「そうか?まあ状況によるけどな。俺に言わせてもらえば、お前の方こそ最近変わったぜ」
ロディ 「…俺?」
スライル 「今までは、自分を狙う敵に対して容赦なんかしなかった。周りが止めた位で思い留まったりなんか、しなかった」
ルヴェ 「よぉ、生きてるか?」
ナスク 「―――あ…」
ルヴェ 「初めまして、俺はルヴェルだ」
ナスク 「あ、あたしはナスクです」
ルヴェ 「ああ、知ってるよ!」
<タタッ>
ナスク 「…誰?」
ナスク 「…トパ、逃げて。それで、スライルかセイドかロディ呼んできて」
トハ ゚「…や、やだ。姉ちゃんはどうなるの…?」
ナスク 「あたしは大丈夫。時間稼ぎくらいなら出来る。いいから…トパ、行け!!」
トパ 「…!」
ナスク 「…どうしたの?ロディ」
ロディ 「分からない。分からないけど。お前が死ぬかもしれないって思ったら変な気持ちになった。これが悲しいって事か?」
ナスク 「え?」
ロディ 「俺は、今まで何人も殺してきた。けれどそいつらにも死んだら悲しむ奴がいて、俺のせいでこんな想いをしてきたのか?」
ナスク 「…ロディ…」
ロディ 「…教えてくれ…俺はどうすればいい?」
ナスク 「―――ち、違うよ…?死にたいとか死んでもいいなんて思ってない。…ただ、死ぬのが怖いって思えない。死にそうな状況になっても、死ぬのが怖いって思えないんだ」
ルヴェ 「………?」
ナスク 「普通、死ぬのって怖い事だよね。分かってる…おかしいよね?こんなの」
ナスク 「―――あ、あの時の…!!」
セイド 「…お前は指名手配中のフォティズ…だよな?その憲兵もお前が殺したのか?」
フォティ 「…俺を捕まえるとでも言う気か?見たところ、確かお前も指名手配中だったように見受けるが」
セイド 「そうだが?」
フォティ 「俺に構ってなどいていいのか。この国がカルカッタ族の血筋には厳しいのは知っているだろう」
ナスク 「…???」
セイド 「いやぁ、殺人鬼を野放しにする訳にゃあいかんでしょ」
ブラ 「ナスク、か…いい名だな。ナタル族は皆、古代ナタル語を名前に持つ。ナスクというのは、古代ナタル語で太陽という意味なんだ」
ナスク 「―――太陽…」
ブラ 「うん」
ナスク 「…ブラッドさんの名前にはどんな意味があるの?」
ブラ 「俺は…ブラッド、‘気高き道’だ」
ナスク 「だって…おかしいじゃない!いくら命令だって…相手が悪くないって分かってて、何で殺せちゃうの!?」
セイド 「仕方ねえよ…どんなに理不尽な事でも、上の命令は絶対。軍人ってのはそういうモンなんだよ」
ナスク 「あたし、そんなつもりじゃなかった。殺す為に皆を説得したんじゃない…!!」
ブラ 「…君の意図がどうであれ、あの一族は君に動かされてここまで来た。君が説得したのだから、責任を持って安全な所まで付き添わなくては」
ナスク 「……そうだけどっ…あたしが余計な事したせいで…」
ブラ 「…ナスク。君の言葉で彼らは亡命を決意して何人かは命を失った。けれど、あの時君がああ言わなかったら、間違いなく全員殺されていたと思うよ」
ナスク 「…分からない。ロディには分からないよ。ロディは強いじゃない!あたしなんかより、ずっとずっと強いじゃない!!」
ロディ 「―――何言って…」
ナスク 「大切な人が目の前で殺されてる。助けたいのに…なのに、何も出来ないの。手も足も出せず見ているしかない。そんな経験した事、ある!?」
ロディ 「…ない」
ナスク 「…いつだってそう。みんな、命を捨ててあたしを庇う。どうして?あたしなんて何にも出来ないじゃない。誰一人助ける事も出来ない。そうまでして生きなきゃならない程の価値が、あたしにあるの?最初にさっさと死んでいれば、みんなを巻き込む事もなかった…!」
ロディ 「…そんな事ない。ずっと、言わなきゃとは思っていたんだ。…ありがとう」
ナスク 「―――え…」
ロディ 「お前は…誰も寄せ付けなかった俺の傍に来てくれた。ヤーダを殺したのが俺じゃないと信じてくれた。サロガドの銃から俺を庇ってくれた。…抱きしめて、前へ引っ張ってくれた」
ナスク 「…ロディ…」
ロディ 「お前のお陰で、俺は自分を信じる事が出来た。…ありがとう…」
ランシア 「そんな事で怒ってるんじゃないわよ!」
セイト ゙「…ランラン」
ランシア 「その呼び方止めてって言ってるでしょ!…いつだって貴方はそう。私達には何も相談しないで、辛い事は全て一人で背負って。私は貴方の補佐官だったのよ!?一言、相談くらいしてくれても良かったじゃない…!」
セイド 「…悪かった」
マイア 「スライルの馬鹿!最っ低!あんな人、どうとでもなっちゃえばいいんだわ!」
ナスク 「―――駄目だよ、そんな事言っちゃ。本当にそうなった時に、きっと後悔する」
マイア 「…や、やぁねえ、冗談よ冗談。だいたいスライルが本当にどうにかなる訳ないし」
ナスク 「分からないよ、そんな事。あたし達、危険な旅してるじゃない…?」
ミズミ 「また喧嘩したの?普段は仲いいのに、あなた達喧嘩してばっかりね」
ナスク 「仲良くなんかない。パーセルなんか大っ嫌い。だって、あたしがミズミさんの本当の子供じゃないからって、馬鹿にするんだよ」
ミズミ 「あらあら。パーセル君、そんな悪い子じゃない筈だけどな。よーし、ナスクに酷い事言う子は、今度会ったらミズミさんが懲らしめちゃう!」
ナスク 「…ねえ、ミズミさん。血は繋がってなくても、あたしはミズミさんの子だよね…?」
ミズミ 「当たり前じゃない、何を聞くの。私はあなたが大好きで、あなたは私が大好き。それで充分、私達は大切な家族よ」
ナスク 「…うん!」
リフィス 「―――ナスク・イノーランスだな?」
ナスク 「…だったら何?」
リフィス 「お前の命をいただく」
ナスク 「断る!!」
ナスク 「―――どういう事?ルヴェルを…殺したの!?」
ペイン 「裏切り者は殺すに決まってるだろ?あいつ、フリだけじゃなくホントにお前らの味方しやがって…その幻の鏡、一つは俺らが持ってたモンだ」
ナスク 「!」
ターディ 「ペインズ、そんな事まで言っちゃっていいの?」
ペイン 「別に口止めはされてねーよ。挑発しろって言われたろ」
ターディ 「あは、そっか。でもさあ、緑目も考え甘いよね。俺達が裏切りに気付かない訳ないじゃん♪」
ターディ 「ねぇねぇペインズ、さっさと引き上げて良かったの?」
ペイン 「目的はナタルの力を見る事だからな。後は、気のコントロールが出来るようになれば…あれなら、充分戦力になる」
ターディ 「やった、女の子増えるんだ♪」
ペイン 「…女なら二人いるじゃねーか」
ターディ 「えーもっと可愛いのがいいの!ニオもペインズも怖いんだもん」
ペイン 「うるせぇ」
ニオ 「スライル」
スライル 「…よお、ニオじゃねーか。随分久し振りだな」
ニオ 「―――お前は変わったな。昔の方が、ずっと強かった。…スライル、ロディ。戻って来い。あたしらは今、新しい動きを始めている」
ロディ 「………」
スライル 「新しい動き、ねえ…」
スライル 「ついて来るな。ここで大人しくしてろ」
ナスク 「嫌だ!あたしだってマイアとトパが心配だよ!」
スライル 「―――首を突っ込むな。これは俺の戦いだ。お前には関係ない、邪魔だ」
セイド 「いいか、まずは人質の救出だ。極力気付かれないように、流れ弾に気をつけろよ」
ナスク 「ラジャー!」
ディファ 「…来たか、スライル」
スライル 「久し振りだな。ボス…いや、ディファー」
ディファ 「ふ、お前が俺に牙を向くとはな。随分遅い反抗期だな?」
スライル 「反抗じゃねえよ。俺が、あんたを楽にしてやる」
ディファ 「…やれるものならやってみろ」
ロディ 「立てよ!…自分の大切な奴が死んだと知った時にあいつがどんな顔をするか、お前は見た事があるか?俺はもう…あいつのあんな顔は、見たくねえんだよ!!」
ベルン 「…私はまだ島には戻れない。しなければならない事があるんだ」
ナスク 「やらなきゃいけない事?」
ベルン 「ああ。…信頼のおける、かつ実力のある仲間を募って国への対抗組織を結成しているところだ。…この国は、どこかおかしい。根本から攻めていかねば変える事は難しいだろう」
ナスク 「―――そんな…大丈夫なの?危なくないの?」
ベルン 「おや、君にそれを言われたくないな。…ナスクも旅を続けるのだろう?」
ナスク 「…うん」
ベルン 「私達はもう、親子でも師弟でもない。戦いを共にする同志だ。互いに、しても仕方ない心配はよそう。…危険でも、動かねばならない時もある。そうだろう?」
ナスク 「うん…」
ナスク 「そう言われたって、悪い事してんの見過ごす訳にはいかない!」
フォティズ 「悪い事?たかが小娘が自惚れるな。お前の知らない事などいくらでもある」
ナスク 「どういう―――…っ!?」
ナスク 「もう嫌なんだよ!何も出来ないでいるのは…!」
スライル 「―――死ぬぞ」
ナスク 「…構わない。死ぬのなんか、怖くない」
スライル 「…随分あいつを旅に出したがるんだな?」
ロナルド 「そういう訳じゃない。あの子の事は誰だって可愛いさ、離れたい訳がない。…ただ、あの子の心はここにはない。いつだって、どこか遠くを見ているんだ」
ナスク 「じゃあ…ロディは誰かを好きだって思わないの?スライルの事も、大切だって思わないの?」
ロディ 「…そういう風には考えた事はない。誰かを好きとか嫌いとか…そういうの、意味ない」
ナスク 「―――トパーズ、それ…」
トパ 「違います…違います。僕が悪いんです。自分でこけたりぶつけたりしたの、僕が悪いんです」
マイア 「そ、そんな筈はないでしょう?トパーズ君、あなた…」
トパ 「もう、帰らなきゃ。遅くなったら、叔父さんに怒られるから。ありがとうございます、美味しかったです」
<タタッ>
ナスク 「あ…」
セイド 「―――トパーズ!お前が決めるんだ。このままこの村に残るか、俺達と来るか」
トパ 「………」
セイド 「誰の事も気にするな、お前がやりたいようにしろ」
<ひしっ>
セイド 「…決まりだな。こいつは俺達が連れて行く」
マイア母 「貴女、母にそんなものを向けるなんて何を考えて…」
マイア 「動かないで!…お母様。私はもう、貴女を信用しない」
マイア 「…本当はね?心のどこかで期待してはいたのよ。あんな人でも、少し位は私の事を娘として想ってくれているんじゃないか、って」
スライル 「………」
マイア 「…けれどやっぱり、あの人はあの人のままだったわ。私の事なんて、道具としか見ていなかった」
スライル 「…俺らはお前の事道具として見てはいないぞ」
ナスク 「ウォルド。あたしの仲間だよ。これがロディフル!」
ウォル 「あぁ、君がナスクの仲間なんだ!宜しく!」
ロディ 「…宜しく…」
ウォル 「ねえねえ、君強いんでしょ?ナスクが強いのにびっくりしちゃったんだけどさ、それより更に強いんだって?何でそんな強いの?」
ロディ 「…別に。………」
<ダッ>
ウォル 「!?」
ナスク 「あっ逃げた!」
スライル 「ん?どうした?」
ロディ 「…兄貴は変わった。昔なら、敵を助けるような事はしなかった」
スライル 「そうか?まあ状況によるけどな。俺に言わせてもらえば、お前の方こそ最近変わったぜ」
ロディ 「…俺?」
スライル 「今までは、自分を狙う敵に対して容赦なんかしなかった。周りが止めた位で思い留まったりなんか、しなかった」
ルヴェ 「よぉ、生きてるか?」
ナスク 「―――あ…」
ルヴェ 「初めまして、俺はルヴェルだ」
ナスク 「あ、あたしはナスクです」
ルヴェ 「ああ、知ってるよ!」
<タタッ>
ナスク 「…誰?」
ナスク 「…トパ、逃げて。それで、スライルかセイドかロディ呼んできて」
トハ ゚「…や、やだ。姉ちゃんはどうなるの…?」
ナスク 「あたしは大丈夫。時間稼ぎくらいなら出来る。いいから…トパ、行け!!」
トパ 「…!」
ナスク 「…どうしたの?ロディ」
ロディ 「分からない。分からないけど。お前が死ぬかもしれないって思ったら変な気持ちになった。これが悲しいって事か?」
ナスク 「え?」
ロディ 「俺は、今まで何人も殺してきた。けれどそいつらにも死んだら悲しむ奴がいて、俺のせいでこんな想いをしてきたのか?」
ナスク 「…ロディ…」
ロディ 「…教えてくれ…俺はどうすればいい?」
ナスク 「―――ち、違うよ…?死にたいとか死んでもいいなんて思ってない。…ただ、死ぬのが怖いって思えない。死にそうな状況になっても、死ぬのが怖いって思えないんだ」
ルヴェ 「………?」
ナスク 「普通、死ぬのって怖い事だよね。分かってる…おかしいよね?こんなの」
ナスク 「―――あ、あの時の…!!」
セイド 「…お前は指名手配中のフォティズ…だよな?その憲兵もお前が殺したのか?」
フォティ 「…俺を捕まえるとでも言う気か?見たところ、確かお前も指名手配中だったように見受けるが」
セイド 「そうだが?」
フォティ 「俺に構ってなどいていいのか。この国がカルカッタ族の血筋には厳しいのは知っているだろう」
ナスク 「…???」
セイド 「いやぁ、殺人鬼を野放しにする訳にゃあいかんでしょ」
ブラ 「ナスク、か…いい名だな。ナタル族は皆、古代ナタル語を名前に持つ。ナスクというのは、古代ナタル語で太陽という意味なんだ」
ナスク 「―――太陽…」
ブラ 「うん」
ナスク 「…ブラッドさんの名前にはどんな意味があるの?」
ブラ 「俺は…ブラッド、‘気高き道’だ」
ナスク 「だって…おかしいじゃない!いくら命令だって…相手が悪くないって分かってて、何で殺せちゃうの!?」
セイド 「仕方ねえよ…どんなに理不尽な事でも、上の命令は絶対。軍人ってのはそういうモンなんだよ」
ナスク 「あたし、そんなつもりじゃなかった。殺す為に皆を説得したんじゃない…!!」
ブラ 「…君の意図がどうであれ、あの一族は君に動かされてここまで来た。君が説得したのだから、責任を持って安全な所まで付き添わなくては」
ナスク 「……そうだけどっ…あたしが余計な事したせいで…」
ブラ 「…ナスク。君の言葉で彼らは亡命を決意して何人かは命を失った。けれど、あの時君がああ言わなかったら、間違いなく全員殺されていたと思うよ」
ナスク 「…分からない。ロディには分からないよ。ロディは強いじゃない!あたしなんかより、ずっとずっと強いじゃない!!」
ロディ 「―――何言って…」
ナスク 「大切な人が目の前で殺されてる。助けたいのに…なのに、何も出来ないの。手も足も出せず見ているしかない。そんな経験した事、ある!?」
ロディ 「…ない」
ナスク 「…いつだってそう。みんな、命を捨ててあたしを庇う。どうして?あたしなんて何にも出来ないじゃない。誰一人助ける事も出来ない。そうまでして生きなきゃならない程の価値が、あたしにあるの?最初にさっさと死んでいれば、みんなを巻き込む事もなかった…!」
ロディ 「…そんな事ない。ずっと、言わなきゃとは思っていたんだ。…ありがとう」
ナスク 「―――え…」
ロディ 「お前は…誰も寄せ付けなかった俺の傍に来てくれた。ヤーダを殺したのが俺じゃないと信じてくれた。サロガドの銃から俺を庇ってくれた。…抱きしめて、前へ引っ張ってくれた」
ナスク 「…ロディ…」
ロディ 「お前のお陰で、俺は自分を信じる事が出来た。…ありがとう…」
ランシア 「そんな事で怒ってるんじゃないわよ!」
セイト ゙「…ランラン」
ランシア 「その呼び方止めてって言ってるでしょ!…いつだって貴方はそう。私達には何も相談しないで、辛い事は全て一人で背負って。私は貴方の補佐官だったのよ!?一言、相談くらいしてくれても良かったじゃない…!」
セイド 「…悪かった」
マイア 「スライルの馬鹿!最っ低!あんな人、どうとでもなっちゃえばいいんだわ!」
ナスク 「―――駄目だよ、そんな事言っちゃ。本当にそうなった時に、きっと後悔する」
マイア 「…や、やぁねえ、冗談よ冗談。だいたいスライルが本当にどうにかなる訳ないし」
ナスク 「分からないよ、そんな事。あたし達、危険な旅してるじゃない…?」
ミズミ 「また喧嘩したの?普段は仲いいのに、あなた達喧嘩してばっかりね」
ナスク 「仲良くなんかない。パーセルなんか大っ嫌い。だって、あたしがミズミさんの本当の子供じゃないからって、馬鹿にするんだよ」
ミズミ 「あらあら。パーセル君、そんな悪い子じゃない筈だけどな。よーし、ナスクに酷い事言う子は、今度会ったらミズミさんが懲らしめちゃう!」
ナスク 「…ねえ、ミズミさん。血は繋がってなくても、あたしはミズミさんの子だよね…?」
ミズミ 「当たり前じゃない、何を聞くの。私はあなたが大好きで、あなたは私が大好き。それで充分、私達は大切な家族よ」
ナスク 「…うん!」
リフィス 「―――ナスク・イノーランスだな?」
ナスク 「…だったら何?」
リフィス 「お前の命をいただく」
ナスク 「断る!!」
ナスク 「―――どういう事?ルヴェルを…殺したの!?」
ペイン 「裏切り者は殺すに決まってるだろ?あいつ、フリだけじゃなくホントにお前らの味方しやがって…その幻の鏡、一つは俺らが持ってたモンだ」
ナスク 「!」
ターディ 「ペインズ、そんな事まで言っちゃっていいの?」
ペイン 「別に口止めはされてねーよ。挑発しろって言われたろ」
ターディ 「あは、そっか。でもさあ、緑目も考え甘いよね。俺達が裏切りに気付かない訳ないじゃん♪」
ターディ 「ねぇねぇペインズ、さっさと引き上げて良かったの?」
ペイン 「目的はナタルの力を見る事だからな。後は、気のコントロールが出来るようになれば…あれなら、充分戦力になる」
ターディ 「やった、女の子増えるんだ♪」
ペイン 「…女なら二人いるじゃねーか」
ターディ 「えーもっと可愛いのがいいの!ニオもペインズも怖いんだもん」
ペイン 「うるせぇ」
ニオ 「スライル」
スライル 「…よお、ニオじゃねーか。随分久し振りだな」
ニオ 「―――お前は変わったな。昔の方が、ずっと強かった。…スライル、ロディ。戻って来い。あたしらは今、新しい動きを始めている」
ロディ 「………」
スライル 「新しい動き、ねえ…」
スライル 「ついて来るな。ここで大人しくしてろ」
ナスク 「嫌だ!あたしだってマイアとトパが心配だよ!」
スライル 「―――首を突っ込むな。これは俺の戦いだ。お前には関係ない、邪魔だ」
セイド 「いいか、まずは人質の救出だ。極力気付かれないように、流れ弾に気をつけろよ」
ナスク 「ラジャー!」
ディファ 「…来たか、スライル」
スライル 「久し振りだな。ボス…いや、ディファー」
ディファ 「ふ、お前が俺に牙を向くとはな。随分遅い反抗期だな?」
スライル 「反抗じゃねえよ。俺が、あんたを楽にしてやる」
ディファ 「…やれるものならやってみろ」
ロディ 「立てよ!…自分の大切な奴が死んだと知った時にあいつがどんな顔をするか、お前は見た事があるか?俺はもう…あいつのあんな顔は、見たくねえんだよ!!」
ベルン 「…私はまだ島には戻れない。しなければならない事があるんだ」
ナスク 「やらなきゃいけない事?」
ベルン 「ああ。…信頼のおける、かつ実力のある仲間を募って国への対抗組織を結成しているところだ。…この国は、どこかおかしい。根本から攻めていかねば変える事は難しいだろう」
ナスク 「―――そんな…大丈夫なの?危なくないの?」
ベルン 「おや、君にそれを言われたくないな。…ナスクも旅を続けるのだろう?」
ナスク 「…うん」
ベルン 「私達はもう、親子でも師弟でもない。戦いを共にする同志だ。互いに、しても仕方ない心配はよそう。…危険でも、動かねばならない時もある。そうだろう?」
ナスク 「うん…」
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